フランスの川辺で過ごす時間
フランスには何度か来ているのですが、いつも訪れる場所は決まって同じです。
これはフランスに限らず、私の性格上だと思います。
一度気に入った場所を見つけると、他には冒険しようとせず、そこばかりです。
他の場所に行って「やっぱりあっちの方が良かった」とがっかりしたくないのです。
今回もセーヌ河左岸の通りでティータイムです。
夕食までの時間をゆったりとカフェで過ごす人は多く、時間を持て余しているというよりは、ゆっくり過ごすことを徹底している感じです。
日本人がせかせかしているといわれるのが、ここに来るとよくわかります。
夕方になるとジャズバーからは小粋なジャズのリズムが聞こえてきます。
私は昼の顔を持つ景色から夜の顔にかわる様をスケッチするのが好きです。
セーヌ河には人を引き付ける魅力があるようで、この川沿いに人が集まって来ます。
私はセーヌ河を背景にスケッチをします。
限られた時間の中でも無心になれるものです。
日本にいる時は、日常の生活に追われるので、無心になる機会がどうしても少なくなるのがストレスですね。
海外に行くことの方がストレスなんじゃないか、なんて言われますが、違いは行ってみないと気が付かないものです。
国内では、どうしても現実から離れることが出来ないのです。
国外だとですね、もうどうしようもないわけですから、その土地の空気に浸るしかありません。
伝える気持ちとボキャブラリー
中学、高校時代に短期留学を経験した後、大学をアメリカで出ています。
中学時代は簡単な英会話ができても文法が全くできませんでした。中学時代は学校からニュージーランドに行ったのですが、感覚や単語だけだと伝らずホストマザーに「can’t understand」(理解できないわ)と、日に多い時だと3回も言われていました。
毎日日記に「今日は何回、どういう時に言われたか」を事細かく書いてました。言われる回数を減らす事に一生懸命で、学校で覚えたフレーズや単語を伝えたりで2週間を乗り切ってました。
高校に上がってからは文法も覚えてたので、さほど困らなかったです。
ただ大学時代は誰も文法を正してくれる人がいなくなったので、それまでの経験や授業で覚える専門用語を「とにかく使って」ました。皆んな授業中は講師の前にレコーダーを置いたりしてましたが、私はレコーダーを持ってませんでした。意地でも授業中は自分の力で頑張ろうとしてました。
ホワイトボードにキーワードしか書かない講師が殆どなので結構困りましたが、ネイティヴの友達に手伝って貰ったりで授業はパス出来てました。今となってはレコーダーを買っておけば何回も聞けて、その方がリスニング強化になったと思います。
最後にフランス留学中の友達に会いに行った時の話ですが、フランス人の友人宅に遊びに行った事があります。
フランス人の友達のお母さんにケーキを切り分けて貰ってる時に「イチゴとチョコのどっち?」とフランス語で聞かれました。
私フランス語は全く分かりません。
ただ、ケーキの上にチョコが乗ってるピースがあって、もう1つはイチゴが乗ってました。「ショコラ」は「チョコ」だと知ってました、「フェリズ?」は偶然外でピンクのジュースを売ってる屋台を見てたので、きっと「イチゴ」だと思って「フェリズ」とオウム返しで答えました。そうすると「フランス語がもう身に付いたの?!」と驚かれました。
話せる訳ではありませんが、色や形で見て覚えた単語が合ってるとすごく嬉しいです。
現地で身につくってこういう事なんだなーと思いました。
英語と違って全く知らない言語だったので、外で見た単語が使えて嬉しい経験でした。